私たち初めから皆 一本の線だったなら すれ違うことも無かったのに 分かり合えない 絶えない争いの中でも 進むべき道を見失わないのに 目に見えるものだけが全ての この世界は いつだって自分が正義で 自分が中心の地図を辿っている 春が来なければ あの桜の名前に 気がつかないように 私たちは目に見えるものしか 知らないのに 見えないものに縋ってしまうんだ どうして真っ直ぐなこの道は 孤独へ向かっているの 私たち初めから皆 一本の線だった 背を向けて歩いたら 交わることは無い どこまでも離れていく 真っ直ぐな線 目に見えるものだけが全ての この世界で 目に見えない道を探して 下を向いて大切なものを見失って 春が来なければ あの桜の名前に 気がつかないように 私たちは目に見えるものしか 知らないから 考えた先で背を向けて歩いた その向こうを 描き足して円にしたかった 春が来なければ あの花の色にさえ 気がつかないように 目に映らなければ あの人の流した優しさは 知るよしもないから