ゆらゆら漂う 住み慣れた世界 与えられたもの 疑うこともせず いつからわたしは 夢を見てない 繰り返されてく 毎日にしがみ付いた 細い指先についてくる 生きる糧を求めて それは当たり前に愛しく 映るのでしょう 金魚鉢の中で泳いで 狭い世界で可愛く生きて 知らないままなら良かったのに 知ってしまった 外の世界は 広く自由なのだと 人魚の伝説 御伽噺は 不老不死の命 与えられるという 生きるために騙して逃げる 悪い人間たちから それは当たり前の行動 生きるために… 生きるため… ゆらゆら ただよう ただよう ふかく ふかく 金魚みたいに泳げなくて 人魚みたいに騙せなくて わたしは涙気付かれぬよう わたしを演じて 苦しいまま息もできない 都合よくお利口さんにもなれない