長い夢から覚めた後のように 片付いた部屋を眺めていた 抜かれたままの虫歯の跡のように “あった”という事だけが 残されていた Broken Lovers きらきらしてる 再放送されすぎた トレンディドラマのように リアリティだけが取り 除かれたようで 忘れ去られた古代遺跡のように “あった”という事だけが 転がっていた Broken Lovers きらきらしてる 通い慣れた道 まん丸く肥えた月 たどり着いた家 鍵を探してると 急にドアが開き おかえりの声がして 夕餉の匂いがする そんな夜もあった Broken Lovers きらきらしてる