俺の仕事は水の上 水上タクシーの運転手 すこし前まで世界に無かった 変な仕事だと思うかい 泣いたり喚く暇もなく 感情無視して働く 当たり前に舟磨きながら なにしてるんだ、と ふと思う ずっと続けた仕事も 文句言い続けてきたけど たまに夜中 たまらなくなるのは 好きだったからかも知れない 自分のために生きてるなら 満足な人生じゃないでしょう でも誰かを守るためならば 今日も舟を漕ごう 進んで舟を漕ごう なんとも困ったもんだよな 先が見えないのは辛いよな 夢なら醒めて欲しいよな 子供じゃないから泣けやしないな 立派な大人のふりをして みんなタクシー乗り込んで 職場に向かう 俺が運ぶ 一緒に泣こう わんわんわんわん わーん 自分のために生きてるなら 満足な人生じゃないでしょう でも誰かを守るためならば 今日も舟を漕ごう 進んで舟を漕ごう