煙たげな 店を抜け出し これからふたり どこへ行けばいい 眠りさえ 性になる街で ガードの下の 錆びた匂いと 汚れた壁に 癒されながら 喘ぎながら 互いを知り合う 昨日までを 庇うように 抱きしめてみた 君の肩越しに 新しい何かが 見えて わずかな夜を 滑り落ちて消える くちづけよ 孤独な花になれ 迷いの中で 咲き急ぐ想いが 頼りなくも はかなくも風に震える 影絵の様な 揺らめく日々に ひとつひとつと 種を蒔いてく 終わりのない 旅を続けよう 歩いたのは 途切れのない 歓びの場所 見せかけの宝石(いし)の 輝きばかりが 今も… 声も出せずに 君の熱を待ってる 唇の孤独よ 花になれ 嵐の中の 波に触れるように 君に触れて 見知らぬ沖に流される わずかな夜を 滑り落ちて消える くちづけよ 孤独な花になれ 砂漠の中の 瞬間(いま)を咲いておくれ 生きるほどに 削れる心なら 声も出せずに 君の熱にむせて 繰り返す 夢なら覚めないで 失うだけの 闇にもつれながら 頼りなくも はかないものを育ててる