プールに溺れる黒髪を掬って遊ぶ 甘い罠に混じる 見下した黒い太陽のまた下に 月が眠っている 嘘で塗り固めた世界が覚醒し 狂った様に細い脚がスキップする 世界に椅子はない 境界も壁もない ゲームの主役は僕 甘い涙を流して笑う 効き目が切れる その瞬間まで 「君には真っ逆様に飛べる羽根が あるんだ ほら 使ってもいいよ」 甘い夢を膨らました 臆病者よ 世界に痕を残すんだ 先生 どうして菊が 机に咲くのですか 教科書には答えが載っていせんが まず僕は変ですか? 僕がいなくなったら 誰か泣いてくれますか? リセットボタンがない 見つからずに未だ二時限と異次元 世界を恐れた少女達 手を取り合って 青い苺が潰れていく ノイズが刺さる もう残すは僕一人 迷いはない 張り続けた虚勢が動き出す 「君には真っ逆様に飛べる羽根が あるんだ ほら 使ってもいいよ」 甘い夢を噛み殺した弱虫よ 今 未来に痕を残すんだ 今 世界に痕を残すんだ