いつの間に降り始めてた 通り雨が窓を叩いてる ゆっくりと冷めたコーヒーが 少し苦い このところ追いかけるのは 夢よりも誰かの背中で 置き去りにされないようにと 走ってきたけど どんなに進んでも つかない自信に足はもつれるだけで 息さえつけない 今夜はつまづくことを許そう 意地も忘れて ばかな傷を慰さめるようにそっと 滲んだ世界を見てた 夢みがちな僕らはいつも 大それた魔法ばかり探して ありふれた日々の 儚なさを忘れてしまうけど ちっぽけなこの今も この世にひとつしかない 確かなドラマ 誰にも消せない 雨が降り止んだ雲の隙間 星が覗いた もっと手のなる方へ進もう たとえ回り道と言われても そっとほどけてく 景色の先に明日が見える やっと走り出した心のまま どこまでゆこう 優しい夜風が背中押して 光った世界を見てた