君が眠るバスの中 月が通りすぎてゆく 溶けて沈む夜を背に あの青を見ていた そうだ ひとつになれるような心なら 名前も過去も 優しさもいらないのだろう 肩を寄せ合いながら 光る星を数えても 少しずつ忘れていく日々を 抱きしめていたい 触れたままの手のひら もう同じでいられない だから今 ここにいる どこまでも響き続けている 君が君であることを 恐れずにいられる日を ずっと望んでいる 世界が変わっても 花を飾った 夜に光った 熱が弾けて 宙に昇った 窓に息を吐いて 描いた落書きのように 線の違う手と手で 今日までのことを想う その瞳を見ていた 僕らひとつにならない だからこそ そばにいる どこまでも光り続けている