急ぎ足の人波と冬空の下 今夜 足りなかったのは君だけで 同じ朝が来る 幾つものフレーズを 思い出す度に 泣かないようにと 雪が優しく舞った 君の手つなぎたかった 空に流れ星を見た でもさ 君はいないんだね いつか いつかって僕は弱い 僕の歌には いつも君がいたよ カスミソウのように 咲いていた 背負うギターと一緒に 電車を降りた 誰に後ろ指をさされたっていい 他に何もない 幾つもの日々 増えていく曲 君が 何度も何度も僕に光をくれた 君の怖いことは何? 「いつか忘れられること」 そんな日々は来ないんだよ 忘れるわけないんだよ 僕の歌から君は消えないよ カスミソウのように咲いている 優しく カスミソウ あぁ僕の傍で揺れる この青すぎる空さえ 僕を一人にさせるよ 君の掴めない手のひら つなぎたかった手のひらよ 僕の歌には いつも君がいるよ カスミソウのように いっぱいに 君の手つなぎたかった 空に流れ星を見た でもさ 君はいないんだね いつか いつかって願っても 叶わないことなんて 知っていたよ カスミソウが そっと揺れていた 今でもカスミソウ 優しく傍で揺れる