疲れた身体を夜更けに洗う 寝静まった街 頼りない月 裸足の爪先真っ赤に塗れば 灯台みたいに行く先照らせ 私が脱ぎ散らかしたシャツの山 まだ情熱の匂いがしている それを誰が 止められるというのだろう? 私の幸せ 私が決める 疲れた身体はベッドに沈む 眠りが来るのをじっと待っている 夢の中でくらい自由でいたいのに 夢の中でさえ私は私 逃げ出すことができないのなら この心も身体も背負ってゆくだけ それを誰が 止められるというのだろう? 私の涙 私のものよ 他の誰かと違う私に もう怯えないで愛せるように 疲れた身体を抱きしめている 寝静まった街 頼りない月