彼は窓あけて少しだけ微笑むんだ 一つ運命を受け入れたところ 空に太陽 そばにいたいよ 呟いても 答えはないよ 長い時が流れ ひび割れた手のひらで 彼が目を閉じて握りしめたものは 真夏の太陽 輝く残像 真冬の朝の 暖かい体温 遠ざかる柔らかな声を もう一度だけ聞かせてよと 鮮やかなその面影は闇に光る 消えていく影 誰もいない風景 過ぎて逝くものは色付いて 閉ざした目にも映るんだ 鮮やかなその面影は時が溶かす 目を逸らさないで 闇に光る太陽 君は太陽 やがて夜が来て 眠りにつく時 彼は少し泣いた タバコの煙のせいにして 笑いながら泣いた 歌いながら泣いた 祈りながら泣いた 眠りながら泣いたんだ