窓をあけたら 夏が手招きしてる 南の壁で傾く 陽差しのリトグラフ 潮の香りと はずむパーコレーター カップをふたつ並べて もうすぐTea time ほら こぼさないでね 夢中でフットボールみてるの その横顔 I love you 好きなもの そのまま追いかけてね ふたりきりでいること 忘れてしまうほど 音のない昼下がり 泳ぐように あなたの海 自由に遊んでいてね 風のベランダ 白い湯気のアイロン バークレー負けた…とひとり あなたはすねてる ねぇ…銀の波 明日もきっと晴れる 背中につぶやくけれど きこえない m― ほら 生成りのシャツを 大きくはおったら あなたに包まれてる I love you 好きなもの 好きなままつかまえてね まっすぐに見つめる ひとみが好きだわ ぜいたくな退屈を 楽しむのよ 手に負えないいとしさ きりがない程 夕凪に時間さえ 止まった海 輪郭を失った光に とけてゆく あたりまえの夏を くりかえして だれよりも 特別なふたりになる