貴女をだまして 生きてゆくことに すっかり慣れてしまったから 僕は魔法使いになりました 星の降る寒い夜に そっと飛び立ちました 貴女が眠りにおちた時 遠くの街に着きました *ああ 僕はさびしい魔法使い あかいリンゴを手に持って 貴女の優しさを 受けとめることが 嘘で嘘で満たされたから 僕は魔法使いになりました 愛だとか真実という言葉 それを抱きしめることが こわくて こわくて途方にくれて 僕は魔法使いになりました 明日の朝になれば カモメを友として 朝焼けの海に出ようと思います すべてを忘れるために *Ref.