犬の遠吠え ひとしきり激しく 身体起こして 時計を見れば 夜はまだまだ その色を変えずに 月の明かりが 手許を照らしている 言葉はむなしいけど ぬくもりなら信じよう 涙は裏切るけど 優しさなら 分かち合える 身も心も 身も心も 一つに溶けて 今 俺の腕の中で眠る人よ サイレンかすかに 遠くから響いて 夜の帳(とばり)の幕引き係 眠りのその中で 聞き分けたのだろう 頬をすりよせ 胸にすがりつく人 月日は 移ろい易く やすらぎなら信じよう 愛とは呼ばず あなたに 愛しい そう打明けよう 身も心も 身も心も 一つの命 今 俺の腕の中で夢みる人よ 身も心も 身も心も 一つに溶けて 今 俺の腕の中で 眠る人よ