幼い頃の僕ら 怖いもの知らずだった 大人になった今じゃ 怖いものばっか増えた 人の視線なんかは その最たる例だ 比べたがりの僕ら それで誰が得するんだ 他人のああだこうだは 関係ないなって 拗らせた頭では理解も出来ねえ "自分"らしく生きたいだけなのにね どうにも隣の芝生が青すぎて嫌だ この病状は一生重症だ きっと 僕らは "自分"にすらなりきれんまんま くたばっていくのだ 「みんな違ってみんないい」じゃ 騙されねえぞ もっと明確な結果をくれよ 僕が僕を認められるような 十八頃の僕ら それなりに夢があった 大人になった今じゃ その夢もただの枷だ 毛ほどの自尊心は 可燃物として捨てた 黒い煙が染みた その目には悔し涙 終わりの見えない問答だってした 寝付けない朝四時は余計にひでぇ 「自分らしさ"って一体全体 どんなんだったっけ」 『端からそんなもの ありゃしねぇんだって、馬鹿』 この劣等感は一生もんだ きっと 対比して蔑んでやっと保てる "自我”を殺したい 誰かが言った 「自身は持たなきゃ」 「考えすぎだ」 あぁ、もう黙ってて 宗教じみた激励なんて 死ぬほど惨めだ 才能 努力 年齢 収入 再生数 結婚 子宝 容姿の美醜 フォロワー数 流行 ブランド 聴く音楽 経験人数 最終的に「死にてぇ」の比較症候群 "自分"らしく生きたいだけなのにね どうにも隣の芝生が青すぎて嫌だ この病状は一生重症だきっと とはいえ "自分"にすらなりきれんまんま 死にたくもねぇしな 「どうしようもない 人間なりに生きていたい」と そう思えればもうちょっとだけ 僕は僕を愛せるかな 『さあね』 こんな歌の中に答えはないぜ だって"自分"を決定付ける それは君の役目だから