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退職の日

495
5
  • 2008.06.25
  • 6:14
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歌詞

♬ 公園のD-51は 退職したあと ほんのわずかばかりの レールをもらって もう動かなくなった ~♪~ 父は特別他人と違った生き方を して来たわけではない ただ黙々とむしろ平凡に 歩いて来たのだ 戦争のさなかに青春を擦り減らし 不幸にも生き残った彼は だから生きる事もそれに遊ぶ事も あまり上手ではなかった そういう彼を僕も一度は疑い 否定する事で大人になった気がした けれど 男の重さを世間に教えられて 自分の軽さを他人に教えられて 振り向いて改めて彼をみつめたら やはり何も答えぬ無器用な背中 退職の朝彼はいつもと変わらずに 母のこさえた弁当を持って 焦れったい位あたり前に 家を出て行った ~♪~ 母が特別倖せな生き方を して来たとも思えない ただあの人と長い道を 歩いて来たから いつもと違って彼の帰りを 待ち受けて 玄関先でありがとうと言った 長い間ご苦労様と あらたまって手をついた そういう彼女の芝居染みた仕草を 笑う程僕はスレて無かった様で そして 二人が急に老人になった気がして うろたえる自分が妙に可笑しくて 「おとうさん」 「おかあさん」 なんて懐かしい 呼び方をふいに思い出したりして 父は特別いつもと変わらずに 静かに靴を脱いだあと 僕を見上げて照れた様に ほんの少し笑った ~♪~ 公園のD-51は 愛する子供達の 胸の中でいつでも 力強く 山道をかけ登っている 白い煙を吐いて 力強く いつまでも いつまでも

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