笑みに 染まる 銀世界 しんしんと一片(ひとひら) 吐息と白く揺れて 無常の上を 目映く照らし 舞い降りた雪華 いつの日か溶けてしまう 運命(さだめ)に憂うことなどなく どこまでも懸命に 咲き誇ってゆく 命あるもの 時間も皆 永遠 ではない だからこそ きっと きっと 出会い 知るのでしょう 嗚呼… 信じられない ほどに 美しい 瞬間に 生まれ落ちた喜び 大切に抱(いだ)き 二つとないこの姿 精一杯に煌めかせながら 有り触れた毎日に ふと咲(わら)う 幸せを 包み込んだ 手のひらの中 明日へとまた 咲き誇るためのお守り ひとつずつ 温めて しんしんと降り積もる 静けさに身を委ね 移ろう空を 風の吹くまま 舞い踊る雪華 厭わずに 構わずに 陽(ひ)の当たる場所を目指して どこまでも華やかに 咲き誇ってゆく 想い深く 香り高く いつも 優しく 朗らかに ずっと ずっと 傍に いたのでしょう 嗚呼… 冷たさに 震えないように 寄り添い 溶けゆく先で見る 思い出は尊く いつまでも鮮やかに 目が合えば 一層輝き出す 何一つ後悔のない満開を魅せて 一瞬一瞬を 刻みつけた 儚くも愛しい日々の中へと ずっと忘れないように 笑みに 染まる 銀世界 生まれ変わり 再び巡り会う日まで 二つとないこの姿 何よりも慈しみ 大切に 有り触れた毎日に ふと咲(わら)う 幸せを ひとつひとつ 溶け合わせて 新たな世界へと 咲き誇るため 煌めき舞い踊りましょう