チカチカと画面が騒いで SNSに踊らされてしまう キラキラと 笑っているあの子は-こっち側-を 知らないんでしょう? この街はタイムラインみたいにすぐ 流れてしまうんだよ baby とびきりのベストショットを アピールしても無駄なのに 魔法かけられたように 少し浮かれてみたって ありきたりな夢は幻想のまま どこで間違っていたの? もう戻れないの? 見抜いてくれるのは誰? 臆病になるたびに 流行りのラブソングを 口ずさんでみてはうんざりしている だけ わたしは シンデレラになんてなれない いつも嫌気さす通り 必ず踏んでくるソール スクランブルに差し掛かれば イヤホンがかき消すストーリー 「わたし 109の昔のロゴが好きだったのに」 平気で嘘をつけるような 大人になった 駅近の無駄に高すぎるワンルーム 19平米 閉まらない クローゼットの隅にすべて 押しこんで置いてきたんだ 体揺らしてみせて 時間忘れるほど 無敵になれるのは一瞬だけ 頭の悪いフリ 聞き分けのいいフリ お好みの子は誰? 明日になってしまえば 何もなかったみたいに 思い出せないセリフ 並べるくらいなら わたしは シンデレラになんてなりたくない ガラスの靴なんてそもそも 履いていなかったじゃない カボチャの馬車だって夢にすら 現れなかった 追いかけてくれる 王子様はいったいどこへ? 解ける魔法すらないの 12時をすぎたって 一人紛らわすように 真似するのはもうやめた 飾られたドレスは 似合いそうもない 間違ってないよ 正解はないの 誰だって主人公なんだから フィルターいくつも重ねた写真から 抜け出した ありのままのわたしがわたしでいら れるように わたしは シンデレラになんてならない