透き通る薄羽の翅で希代の舞台を 舞い踊る この宵に披露するのは夜に呑まれた 少女の物語 さあ今 舞台の幕が開ける 縛りつけて私のこと 溺れるくらい愛して ただ消え行く定めならば 満たされたまま散りたい 透き通る薄羽の翅で舞台を 優雅に舞い踊る 儚げなその姿は今にも 消えてしまいそうで 誘蛾灯に誘われる哀れな私は孤独 夜に染まったこの躰は今も 尚無垢なままで 貴方はどうして私へ振り向かない? 闇に導かれ月明かりの下唄う 繭を破り翅を広げ夜の世界を彷徨う ただ消え行く定めだから 最後くらい艶やかに さあ魅入って私のこと その脳裏に焼き付けて 夜明け前の最期の時 舞台は幕をおろして 私は貴方を撃ち抜く