夕陽のインクが 白い壁に絵を描く 誰もいない校庭 フェンスにもたれて ひとりそっと振り向く お伽話な日々を この手に輝きを 抱きしめながら 次の人生(ページ)へと こころをめくるの 想い出に変わる いま静かに 戻れないのは わかってるけど あの頃に出逢いたいだけ 誰かに名前を 呼ばれた気がするけど 風のいたずらなのね 過ぎ去るためにだけ 時間(とき)があっても 胸に優しさを 残してくれるの 夏のグラウンドの片隅を 少女の私が駆けてゆくわ あの頃に出逢いたいだけ 想い出に明るく手を振るの センチメンタルな気持ちじゃない あの頃に出逢いたいだけ 逢いたいだけよ 逢えないけれど…