あなたという名の福音(ゴスペル)

歌詞

アスファルトの亀裂から顔を出す 双葉に 僕らは自分を重ねていた 誰かに踏まれても太陽を探す その物言わぬ生命の賛歌 比較という 名の終わらないレースから 一人、また一人と降りていく 本当に欲しかったのは 一番になることじゃなかったんだ 愛とは 誰かに与えられるものではなく 内側から湧き上がる泉だと知った 枯れ果てたと思っていた心の荒野に 君という一滴が染み渡っていく 見返りを求めない祈りのように ただ、 あなたがあなたでいることを喜ぶ その純粋な光の前では どんな闇も形を失う 勝ち負けでしか物事を測れなかった 僕のモノクロの世界に あなたが放った色彩が ほら、鮮やかに広がっていく ああ、この胸に宿る愛よ 言葉や形を超えて響き渡れ 勝ち取らずとも、飾らずとも、 あなたは既に完璧な存在なのだと 全ての境界線を 溶かしてしまうほどの温もりで この世界をそっと抱きしめて ありのままで踊ろう 宇宙のリズムに合わせて 傷跡さえも愛おしいと思えたなら それはあなたがあなたを赦せた証 弱さとは優しさの別の名前 もう自分に 嘘をつかなくていいんだよ 僕らは皆、それぞれの使命を帯びて この地球（ほし）に生まれ落ちた 表現者 上手い下手なんて些細なことさ 魂が震えるかどうかだけが真実 誰かの期待に 応えるための人生じゃない あなたが心から笑えるかどうかが 全て その笑顔ひとつが 何百もの星を夜空に灯すんだ Yeah, Check it! 損得勘定で回るこの世界 愛さえも商品みたいに値踏みされ 疲弊した魂（ソウル）は何処へ 行く? 答えは外じゃなく内にある 己の心の声に耳を澄ませ エゴという名の雑音（ノイズ）を 切れ 真の豊かさとは、分け与えること All you need is love, that's the real deal. 正しさという名の窮屈な鎧を 脱ぎ捨ててみればほら、 こんなに軽やかだ 間違いさえも学びとなって 僕らを未来へといざなう ああ、この星に生きるすべての命よ その輝きに優劣などありはしない 欠けているからこそ 美しい月のように 不完全な僕らは互いを照らし合う 憎しみの鎖を断ち切るほどの赦しで 凍てついた心を溶かしてゆけ さあ、声高に歌おう 生命（いのち）の歓びの歌を 鏡に映るその瞳の奥には 何億年も旅してきた光が宿っている あなたは一人で生まれ、 一人で死ぬのではない 大いなる何かに抱かれた、 尊い一部なのだから 雨が降るから虹が架かるように 涙を流した分だけ優しくなれる 悲しみの意味を 無理に探さなくていい ただ、 その感情を味わい尽くせばいい やがて夜は明けて陽は昇り あなたの心にも新しい朝が来る その繰り返しこそが生の営み 寄せては返す波のように Yo, a-ha! 上も下も右も左もないぜ あるのはただ、在るがままの宇宙 （すべて） ジャッジするのをやめた時、 真の自由が訪れる 恐れを手放し、愛を選べ シンプルだけどそれが核心 目に見えるものだけが真実じゃない 心で感じろ、そのバイブレーション 孤独だと思っていたこの道も 振り返れば 無数の足跡に支えられていた 見えざる手によって、いつも 僕らは生かされているんだ ああ、 名もなき花のようにただ咲き誇れ 誰に褒められるためでもなく あなたがあなたでいること、 それ自体が奇跡であり、 世界への贈り物なのだ 過去の後悔も未来への不安も 手放して 「今」という永遠を深く呼吸して さあ、手を繋ごう 僕らは一つの大きな 生命（いのち）なのだから