冷たい水の底で 手を取って縛り付けた 泥の味がする終わりだ 覚えてるのは冬の午後三時 真昼みたいな顔して君が斜陽を 読んでたこと 体をなくした私達の初めての言葉 「あなたは誰?」 どうやら友達だったらしい どうしてあんな結末を 迎えたのかわからない 冷たい水の底を這いずる二人 どうしようもないくらい絆の鎖を 探す いつか本当の終わりが来る時までは 傍にいさせて 思い出をなくした 私達の初めての嘘がほどける前に 誰も知らない墓標に授けあった名を 刻みにいこう 紅茶の香り クチナシの庭 水色のミュール/香水の香り 朽ちた木の椅子 藍色のショール つまらない映画と 憧れのポップコーンと 酸素/つまらないジョークと 憧れのウエディングベールと酸素 失われてる 失われてる 全部失われてるけどさ 傍にいさせて 傍にいさせて 傍にいさせて あと少しだけ 浮かんだ泡は生きた証 揺られて離れていく 冷たい水の底を這いずる二人 まだどこかへ行こうとしてる 冷たい水の底で藻掻く二人 どうしようもないくらい幽かな 明かりを探す いつか本当の終わりが 来る時まではこうして 傍にいさせて