“泣き虫だから気にしないでね” 子猫のような もろい声で君が言った 返す言葉も 励ますことも 何も言えない 情けない男さ “あの日”“あの時の”とか 理由はないけど 何となくとめどなく 話をしても カラカラ空回り 燃えるような赤い月が 2人だけ照らしてる ゆらりゆらりと にじむ夜の片隅で 雨でも降れば 星でも降れば 気の利いたこと まだ言えそうなのに 恋に自惚れていた しわ寄せがくる 傍から見れば僕ら 道化師なのに ただただダダ滑り 燃えるような赤い月が 2人だけ照らしてる ゆらりゆらりと にじむ夜に おぼろげながら 燃えるような赤い月が 2人だけ照らしてる もうすぐ夜が明ける まだ、まだ・・・ “泣き虫だから気にしないでね” 何も言えない 情けない男さ 情けない男さ