ゆっくり過ぎる時間と ゆっくりすぎる進展 冷めたコーヒー 伝う水滴 水面が少しだけ揺れる ひさびさに乗った列車と ひさびさに感じた距離感 熟れる言葉 錆びた台詞 賞味期限切れだ 回り回って逆方面だ 裏の裏のそのまた裏だ 進んで下がってしゃがみ込む そうさ わかるよ ああ 僕はどうも無力だ 君の泣く理由が僕にはわからなくて ただ独りだ 二人で居るのに 正しさなんてやつは しゃぼん玉のように不確実なんだ 風になびかれて 翔んで翔んで 透明に消えてくんだ もう一度あの日へ もう一度あの所へ 指と指の間から 溢れ落ちてった 回り回って逆方面だ 裏の裏のそのまた裏だ 進んで下がってジャンプして 落ちて落ちて落ちて どうしてこうなったんだって 当事者だろう 自分自身だろ そんなことわかってるだなんて 独りよがりだった ああ 僕はどうも無力だ 君の泣く理由が僕にはわからなくて ただ独りだ 二人で居るのに 確からしさってやつも しゃぼん玉のように形変えるんだ 風に煽られて 翔んで翔んで 静かに弾けてくんだ ああ 僕はどうも無力だ 君の泣く理由が僕にはわからなくて 二人だから 確かめ合えられれば しゃぼん玉のように刹那的であれ 風になびかれて 翔んで翔んで 透明に消えてくんだ