揺蕩うままに連想はただそこに居た 歌うまどろみ 車窓にそれはあった 向こうに見えるあの黒い森の影は 逃れるように神話へと接続される 記憶 いつか綺麗なままの海を 見ようとした鈍行列車 写真の中にしかない情景を夢見た 捨てられた思い出川の濁った下流に せめてもの幻を流した 揺蕩うままに連想は逃げていった 動かないまどろみ 車窓にそれはあった 遠ざかるあの黒い森の影は 逃れるように神話へと接続される 記憶 いつか綺麗なままの海を 見ようとした鈍行列車 写真の中にしかない情景を夢見た 捨てられた思い出川の濁った下流に せめてもの幻を流しても その後は知らない