街中ですれ違うように 顔の見えない誰かが喋っていた 着せ替える言葉はいつも カラーバリエの意味さえないみたい 茹だる熱さのアカと 冷めて沈んだアオを 斜めに引いたラインから 覗いているだけで 理解ることでしょ? ツマンナイセカイでいいじゃない 主張も無情に溶けて 誰だったか 分からなくなってくだけなの 揶揄い甲斐の無い時代 興味だなんて失せて 濁るように透明になるだけ 暮れなずむ空と夜の闇の隙間 誰ソ彼時只彷徨う 取り繕う流行りの服も 紛れれば孤独と一緒 歪に踊るワルツのズレにさえ 気づかないじゃない 否定のない肯定なんてね 無言でいるのと同じ 口を開くほうが面倒だと思わない? 揶揄い甲斐の無い時代 実在なんて見えない 此処にいてもいないのと同じね 蜃気楼のように現れ消え 掴めない 欲しがっている振りじゃ 本音なんて触れない 欲しいなら捕まえてみれば いいじゃない 煩いくらいに眩しい 声のする方へ 退屈な運命は 興味なんてないって言ってるの ツマンナイセカイでいいじゃない 主張と無常を混ぜて 複雑で綺麗なグラデーション 染めましょ 揶揄い甲斐の無い時代 斜めに引いたライン その隙間に溢れてる光に 照らされてみたら見つけられる? …だから誰ソ彼時只彷徨う