知りたくてスクロールしたら 何も見えなくなった 夏はすぐそこにいて 僕はまだどこにもいない 震えてしまうほど遠くで ヒグラシが鳴いている イメージして 非現実のインターネット 僕が憶えている限り 君を世界は忘れない どれだけ記録があふれても 記憶だけは僕のものだ はじける花火のように 形を思い出せなくても 忘れられないあの気持ちは そのままでいいって気づいた 君のカメラロールからは 梨の香りはしない つねった頬に知らされて 痛いくらい憶えている 消えた足跡の横で ツユムシが鳴いている 不安定で 歪んでいた本当の気持ち 僕が見た空の色を 写した写真はここにない 地図の読めない雨の日には 浸したマドレーヌを食べる はじける点と点を繋ぎ 描いた記憶に手をかざせば 忘れたくないあの涙と 僕のままで進んで行けるよ 閉じた世界だけにある 何とも重ならない形 ほら絵に描いて 苦しいほどの花火 僕らは花火のように はじける花火のように 僕が憶えている限り 君を世界は忘れない どれだけ記録があふれても 記憶だけは僕のものだ はじける花火のように 形を思い出せなくても 忘れられないあの気持ちは そのままでいいって気づいた