Track by木村徹二
「苦労かけたね」 ポツリと呟けば 「何よ急に」と 互いに照れ隠し いつも腹には あるけれど 言葉足らずの 俺だから ここは湯の街 季節が香る宿 広縁に浴衣で 腰掛けて 同じ窓の外 眺めた冬景色 ♪ 若い頃には気づけなかったのさ 優しさこそが 男の強さだと 昔話に愚痴添えりゃ 酒の肴に ちょうどいい ここは湯の街 歴史が香る宿 茶羽織の袖口手で押さえ 注いでくれた酒 続けて注ぎ返す ♪ ここは湯の街 季節が香る宿 広縁に浴衣で 腰掛けて 同じ窓の外 眺めた冬景色