見つめててください まっすぐに すばしこく 逃げないように いつもかよう街で なくしてた 思い出を ネコのように つかまえるなら 表参道より 裏側の あの道を 風のように 追いかけながら 近づいてください うしろから しっぽじゃなく くびねっこ ひとりみてた夢は あくびして また起きて 謎のように いなくなるから むかしついた嘘は いつまでも 恥ずかしい 月のように こっちを見てる なまえ呼んだひとは あのときの まま若い 波のように 寄せては消える 開けないでください そっとして つかまえたら 家に帰ろう 愛ということばは ふりむけば 照れくさい 虹のように あまりにきれい 開けないでください いまはまだ なつかしさは 近すぎるから 愛というなにかは ふりむけば 遠ざかる 船のように はるかに浮かぶ 船のように ちいさく消える