そうさ夜風を振り切って あの日この街 捨てたんだ わざとそらしたまなざしには 月がさみしく濡れていた 深く慕(おも)いを伏せるほど 忘れられない女(ひと)だった 涙くれないか俺にくれないか もう一度おまえしか おまえだけしか愛せやしない もしも誰かがそばにいて 別の暮らしをしていても どこか 残り火 まだあるなら きっと奪ってみせるから 時の流れを遡(さかのぼ)り そっと思い出抱きしめて 涙くれないか傷が痛むなら もう一度おまえしか おまえだけしか俺にはいない なにもできずに逃げていた いまはあの日の俺じゃない 涙くれないか俺にくれないか もう一度おまえしか おまえだけしか愛せやしない