(宇多丸) その記憶は 80'sのコマーシャル みたいにキラキラしてほとんどバーチャル 飛び出すアイマックスで観るクライマックス よりも鮮烈で忘れ難い夏 なんせ匂い付きでレミニス レディースのムスクと海からのブリーズ オレたちは無邪気なダブルピースのままフリーズ 「はいチーズ!」最高の顔みんなプリーズ で次第に雑な発言しまくり 必殺のギャグも全然パクリ だが「懲りてな~い」面々とまたクルージング 季節限定のにわか自由人 信じちまうんだ可能性 別名ときめき的な何かのせい 宣誓、Never Say「ただの気のせい」 人生こそほんのひとときのプレイ あのコこっちを見てたっぽい いわゆる「行ってたら行けた」恋 だったはずだきっと アレ絶対、だったはずだきっと…… Say What!? 確か、確か それは真夏の残像、残像 繰り返すあの暑さ、暑さ 胸に過ぎ行くシーズン、シーズン、シーズン またフラッシュバック、フラッシュバック フラッシュバック、フラッシュバック フラッシュバック、フラッシュバック Oh No! フラッシュバック、夏。 (Mummy-D) 誰もが好きなサンシャイン 思い出すあの長い長い長い長い夏の 長い長い長い長い夜の 短い短いスパークル キミは 慣れぬ浴衣に袖通し オレは よれたタンクに首通し 花火大会 気分はデート 呼びもしないその他大勢と 見上げれば ドン! 玉屋ー! もういっちょ ドン! 鍵屋ー! オレは秘かに荒い鼻息で キミのうなじに注ぐアツい視線 その時だった キミは振り向いて オレの額ぬぐった 白い手拭いで 家に帰っても収まんない あのHot hot summer night それは刹那の打ち上げ花火? それともキミの仕掛け花火? オレは今もくすぶる線香花火 Yes, I wanna be your... what!? 確か、確か それは真夏の残像、残像 繰り返すあの暑さ、暑さ 胸に過ぎ行くシーズン、シーズン、シーズン またフラッシュバック、フラッシュバック フラッシュバック、フラッシュバック フラッシュバック、フラッシュバック Oh No! フラッシュバック、夏。 (宇多丸) そして季節は冬 木枯らしがピュ~ コートの襟を立てて街を浮遊 イルミネーションにみんな昂る 大通りのなか自分だけがブルー 脳内で「もし……」ばっか練習 あの夏 イイ場面だけを編集 遠い目で夢見てる一年中 だがたぶん二度と会わない連中 二度とないNo Reasonなシーズン 写真のオレたちはダブルピース したその瞬間のままでフリーズ まるで懐かしいドラマシリーズ きっとすべては 最期の一瞬に見るという走馬灯の準備 暗闇の中でもひときわ鮮やかな フラッシュバック、夏。