昔の話を聞いたのさ 自由な恋すら許されず おばぁーは泣く泣く嫁いだよ あの人に別れも告げぬまま 昔の話を聞いたのさ 火の粉が雨のように降る おばぁーはとにかく走ったよ あの人の命を気にかけて 曲がる腰 細い足 おばぁーの生きてきた証 その笑顔 その言葉 変わらぬものもある… 胸に刻みなさい あなたのその鼓動 昔、昔に繋がる この命 大切に生きなさい 昔の話を聞いたのさ 十四の頃から働いて 家族と別れて一人きり 涙は流せぬ生きる為 その時代を物語る おじぃーの話を聞いたのさ しわくちゃな顔さえも 誇らしかったんだ そっと頬伝う 温かい涙を見て思ったよ 誰かに伝えなきゃ 僕らが伝えなきゃ 「家族の事を1番に」 昔の人は言いました “命どぅ宝”の言葉こそ 忘れちゃいけないもの 今日もまたひとつ 過ぎ去られる記憶 だから僕達は この歌にのせてさ 届けなきゃあなたへ 昔の話を聞いたのさ 笑うおばぁーのその横で 輝くおじぃーのその涙 かけがえのないもの見つけたよ