今日も腹を減らして一匹の蜘が 八つの青い葉に糸をかける ある朝 露に光る巣をみつけ きれいと笑ったあの子のため やっかいな相手を好きになった 彼はその巣で獲物を捕まえる 例えば空を美しく飛ぶ あの子のような蝶を捕まえる 朝露が乾いた細い網に ぼんやりしてあの子が 捕まってしまわぬように I'm a hungry spider You're a beautiful butterfly 叶わないとこの恋を捨てるなら この巣にかかる愛だけを食べて あの子を逃がすと誓おう 今日も腹を減らして一匹の蜘が 八つの青い葉に糸をかけた その夜 月に光る巣になにか もがく様な影を見つけた やっかいなものが巣にかかった 星の様な粉をまくその羽根 おびえないように闇を纏わせた 夜に礼も言わず駆け寄る 今すぐ助けると言うより先に 震えた声であの子が 「助けて」と繰り返す I'm a hungry spider You're a beautiful butterfly 叶わないならこの恋を捨てて 罠にかかるすべてを食べれば 傷つかないのだろうか 何も言わず逃げるように 飛び去る姿さえ美しいなら 今死んで永遠にしようか I'm a hungry spider You're a beautiful butterfly 叶わないとこの恋を捨てるより この巣にかかる愛だけを食べて あの子を逃がした