僕らのすべては真似ごとだったのさ 秋はゆき冬も過ぎ 二つの季節を渡ったけれど 僕らに春は来なかった あなたが残した姫鏡台ひとつ 使い手のないままに 花冷(び)え空(ぞら)を映してる 真似ごとみたいな (真似ごとみたいな) 生活だったが(生活だったが) 今おとずれた(今おとずれた) この悲しみは(この悲しみは) なぜかほんもの 僕らは演じた真似ごとだけを お互いにさびしくて 小さなドラマを始めたけれど 芝居の幕はもう下りた あなたが忘れた姫鏡台ひとつ 泣きながら髪とかし あなたは何を願っていた 真似ごとみたいな (真似ごとみたいな) 生活だったが(生活だったが) 今おとずれた(今おとずれた) この悲しみは(この悲しみは) なぜかほんもの