また起きてしまった 望んだ未来は今日もない まま来てしまった 今日を全うしなきゃ ため息の交差 一つの箱でひしめき合って 舌打ちが一つ あーあ アパートの前の紫陽花が咲いて 君は乾かないデニムを待った 二人は最後のパジャマのままで 寝転んで去年の映画を見てた しっぽの数が幾つになっても 毛並みと模様を幾つも変えても 今日で終わりと瞼を閉じても 死ねない また君に会えない明日を迎えたって 見える景色はモノクロのまま 僕の時計はあの時のまま 百万回の生を歩いたって 見える景色は過ぎていくまま もう帰れない もう帰れないよ あの日の君に言わなきゃ終われない 僕の生 また別の人生だ 君がいないから ここで終わってもいいのにね "君"に出会っても "君"ではないから あの一回の生を追いかけている あーあ 集めてきたんだ あの日 あの時の条件を それでも見つからないんだ また君に会えない明日を迎えるって 君の瞳はあの時のまま 映る景色が変わっていく様 百万回の生を歩いたって 僕一人だけがあの日のまま もう帰りたい もう帰れないの? 幾つの生を渡っても満たされない 誰のせい? また百万回の生を歩いたって わかってるんだ 愛おしいのは あの日の君が一度きりだから 君の亡霊を探したって こんな夜を月は照らしてくれないね 寂しいのは 僕のせい? 誰の生? 君のせい。