雨の音が誘い出すように 目の奥が熱くなった 昨日みた映画のせいかな 夢でみた別れを放るふり 昨日した電話のせいかな あるはずの現さえ弱い 誰の共感も要らないと 言っていたのは頭だった 二日目の雨につい委ねる 哀歓を 雨の音が 誘い出すように 目の奥が じわり熱くなった 屋根を打つ 雫は 私の 心だった 誰も知らない気付かない 少し速まった今朝の鼓動 二日目の雨は穏やかに 寄り添う 雨の音が 誘い出すように 目の奥が じわり熱くなった 朝を連れ 雫は 私を 鷲掴んだ 悲しさも寂しさも悔しさも喜びも 今はない 知らない 涙の下走る滑車の組み立て方 雨だけが知る 悲しさも寂しさも悔しさも喜びも 要らない 必要ない 雨さえあれば聴こえる叫び 「あなたに触れたい、 それから