蔓延ったそれを見ていた 擦りきった愛嬌は最早何の成果も 上げられない 醜く淀みだす 祭り騒ぎだ それを見ていた 神の加護は大特価 訳も無いのに流されていくだけか 皮肉なものですな 蔓延ったそれを見ていた 鳴り響いたファンファーレ 祈る声は何にも届かない 誰も見向きもせずに行きました 何も見ていない 声だけはデカい一丁前の精神論 忘れないでよ それでいいなら 人は興味無く首を振ってるだけさ 踊りだせ、感情全部放っといて 何が幸福かは分かんないね 埋まるちゃちな安堵感 それでも似合ってないぜ? 不安定故の共感性 何が芸術かも分かんないよ それでも溺れるように さぁ、狂っていたいようで 蔓延ったそれを見ていた 縋るように歌っていた 人は今日も脳死でうたを歌う ずっと何をやってんの? お揃いのドレスを纏って 気分上々です 肥えた顕示欲らの餌になる あなたの名前は何ですか 積み重ねた色は黒く、輝きを失った それでも尚 何を求められるのでしょう 溢れるほど降り注ぐ感情全部を 落として 何が幸福かを語んないで 無駄に上手な演技だ それすら薄っぺらいな 不安定故の共感性 何が芸術かも分かんないよ よく見ろ 隣のヤツも ほら、纏ってたんですね 売れるようにと自分を投げ出して その声でまた何かを満たして 何がいいんだ 底が抜けてんだ ほら、独りよがりの愛を吐き出して 能面が集う場所になって 何がいいんだ この詩も 歌いだせ愛嬌なんて放っておいて 何が幸福かは分かんないよ それでも、それでも その野暮ったいドレス脱ぎ去って あのつまんない日々を淘汰して 歌えば勝ち あぁ、何回目の偽装ですか 何が本物かは分かんないよ その仮面が外れたらお前はもう 救えないよ 不安定故の共感性 何が本当かも分かんないね それでも溺れるように さぁ、狂ってたいようで どうして偽りを愛せるんだ ずっと人の目と変な 感情の隷になっている どうして それでも目立ってたいですか