あめあがり 傘を閉じて歩く そらは 泣きやんだけれど わだかまりの あまぞら 心が泣き出してしまったんだ みずたまりを蹴飛ばしたら 晴れ空は歪んでいく 閉じた傘 開いてみる 心はまだびしょ濡れで にわか雨が 空のどこからか ぽつぽつと 降ってきた 傘を叩いた 雨音は どこか、歌うようで あまつぶが歌った そらのうた 手拍子を鳴らして 花は踊るんだ 朝露が ほらキラキラと 私を照らしていく 雨傘を閉じて 空に唄ったなら もう言葉なんて 届かないや あめあがり ほらきらきらと 心に陽が差してく 太陽さえも 嗤うような 消えたい夜を 超えても 蹴飛ばした みずたまり 晴れ空に 私は居なくて たったひとつの 言葉で ぐしゃぐしゃに なっていく 真っ青な 晴れ空にすら 涙が零れそうで ほら、いつかの記憶に影が差す 雨雲に覆われ 泣きだしたんだ わだかまり ほらシトシトと 心を濡らしていく 雨は 止まなくても 空に笑えたなら もう晴れなんて こなくてもいいや にわかあめ ほらキラキラと わたしを照らしていく わだかまりの空に 手を叩こう ながぐつを鳴らして 踊り出しちゃって みずたまり ほらびしゃびしゃと 雨空 散らしていく あまがさを捨てて 空に歌ったなら もう びしょ濡れでも 構わないや あまぞらが ほらキラキラと わたしを照らしていく あめあがりの空 わだかまりの雲 雨上りの空、歩き出す