月が欠けた青い海 港町 横切るあなた そっぽ向いた眼差しは 夜より冷たい 遠い島に棲むという 不老不死の火の鳥が 死なない愛 くれるって 確かあなたは言ったはず 二人ため息の橋をはさんで影芝居 星の降る長崎 坂上の異人館 教会のとがる屋根と 胸をつらぬく鐘の音 月が射し込むフランス窓 心があおく燃えあがる 私 火の鳥なの 飛んで星空に舞うわ <♪> 夜の淵のバルコニー 下に渦描く海峡 指輪ひとつ銀色に 尾を引いて消えた もし私が身を投げて 海の泡になったなら 渇ききった瞳にも 涙うるませ泣きますか 遠くプリズムのように きらめく街明かり 星の降る長崎 エキゾチックな葉の陰 気の弱い私だけど 愛に触れれば強くなる 夜を指さす十字架へと 心があかく燃えあがる 私 火の鳥なの 飛んで星空に舞うわ