いま 浮き上がる脚 もう 地表は遥か 風を捉えてるモノコックのからだ 手の届かない場所 ただ目指すビル群 灰に霞んでは夜と混ざる さあ 今日も子午線を過ぎて まだ誰も訪ねてこない未来を飛んで 美しい夜明け こっそり手に入れよう 堅い翼が 私をどこへだって運んでくれる 重力さえ押さえ込んで 遠く 遠くへと 涙も流れ切る 力強いその速さでずっと そう どこにもいない この 心は遥か 呼応して軋む ジュラルミンノイズ ああ 空へ近づく度に はらはらと 私の悲しい夢は逸れ ひとつずつ消える 夜明けの向こう側へ 白い翼が光を映してる 朝に溶けた幾千の涙もすべて 虹になるでしょう 懐かしい地上に戻る頃に 僅かの間のフライト 降り立つ思考 心の傍へ来ている そんな気がするの 堅い翼が 私をどこへだって運んでくれる 重力さえ押さえ込んで 遠く 遠くへと 涙も流れ切る 私を巡る僅かの間のフライト