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哀悼、そして日常は続く

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  • 2023.06.07
  • 4:22
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歌詞

学校を休んだ だけど朝 制服に袖を通した 礼服を纏った両親の顔はぼやけてた 広がる快晴な空と心地の良い風が 嫌味だと感じた 前から声がして 車のドアを開け 歩いた 久しぶりの顔ぶれ 初めて見た顔ぶれ 心ん中綯交で 軽い会釈は上手くできてたかな 和室で座る椅子 布越しでも冷たくて 係の人に呼ばれ 襖を開いた その表情は柔くて まるで眠ってるようだった 今にも目を覚まして 笑いかけてくれるような 気がしたんだよ 湯灌で触れた肌は 固く硬く冷たかった 絵空事は私の前で破られ 空っぽのその身を撫でる 明くる日の朝 うつろげに制服に袖を通した 会場までずっと ゆらゆら心は揺れていた 棺の中に収まった アナタが花に包まれて埋まってく 瞼閉じたら現実が頬を伝ってた 扉は閉じられてく 鍵はかけられてゆく それが運ばれてゆく 私はそれをただただ眺めてる 夏は先なのに蝉の鳴き声がした 心の穴を埋めてくれた気がした 別れは近づく 棺は吸い込まれてく 止められないほど溢れたのは 汗か涙かわかんないや 待合室の自販機で 買ってもらった甘いジュース 味がしないそれを飲み干してく度に 時間は去ってく 零れた結露が床に落ちて爆ぜ 頭から爪先まで寒気が走る 係の人が呼んでる 肌は果てて 欠片になって 箸で渡してく 壺に収めていく すっかり小さくなってしまったね ポツリとこぼした 汗は冷えていた 軽くなったアナタを抱え歩く 現実か夢かが あやふやになる感覚に落ちている 少し火傷した手が ヒリヒリと痛みだした 現実だって 水を差されたような気持ちになる 車の中から見た夕焼け空 心と比べて色は鮮やかだった それは憎らしいほどに 明くる日の朝 眠たげに制服に袖を通した 腫れた目の下 コンシーラーで隠さなくちゃ 広がる快晴な空が 窓の向こうでどこまでも広がってた 鞄を抱えて いってきます とドアを開けた

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