8月。 たしか1日。 その日は雨が随分ひどくて。 ガーゼを買って。 待ち合わせして。 あのね、 あの時転んじゃってさ。 映画館を出て左に曲がる。 えっと、言えないって言えなくて。 未完成の私は傷口から 少しずつ錆びていく進行形。 先天性の癖とかどうにもできなくて たからばこの奥にしまって 私何もできなかった? もう一回、もう一回。 「私はずっと転がりたい。」と、 君を模索する (世界一不幸な君。) 転がり合って毒を食らった日さえ、 曖昧な好きだけ吐いてたらしい どうなん、 たからもの握りしめて どうなん? 否定はくれないのね 僕たち会ってまだ数ヶ月で 互いの嫌い知ろうとしてさ どうか、 ガーゼだけじゃ癒せなくて どうか! 気持ちだけ消毒していようか 「全然平気だから」 がどうにもできなくて 通学路の影を伝って 私すぐに気づいてしまった。 8月。 たしか1日。 その日は雨が随分ひどくて。 制服を着て、 授業を受けて、 あのね、テストが良かったんだよ! 「さよなら」 天罰が下ったんだね 相対の意味だけ吐いててほしい どうなん、 たからものに火をつけて どうなん? 否定は言えないのね 僕だけ 泣いていたってつまんないよね クレジットの文字ぼやけててさ どうか、痛いの痛いの飛んでいけ どうか! 世界一不幸な君へ どうして 不器用でも、 曖昧な日々は守ってたらしい どうなん、 同じとこ繰り返して ポップコーン片手に繰り返して 僕たち会ってまだ数ヶ月で 互いの嫌い知ろうとしてさ どうか、 ガーゼだけじゃ癒せなくて どうか! 気持ちだけ消毒していようか
