ねぇ 昨日まで笑いあって 普通の生活をしていたのに 些細なきっかけで 全てがなくなるだなんて 思いもしなかったんだ ドラマの中でしか見たことない 現実味のないノンフィクション たくさんの管に繋がれて わずかに呼吸をしている 微かに呼吸をしている 痩せ細っていく体 開かなくなる瞼 見たこともない穏やかな表情 体に触れてみても 名前を呼んでみても 何も届かない ごめんね こんな姿で 生きるのは辛いよねだけど どんな形でも貴方に 生きてほしい生きてほしい 生きてほしい ただ生きてほしいんだ 日に日に衰えていく貴方を 見届ける日々で消費して 僕が貴方の記憶から 跡形もなく消えても ただ隣にいたかったんだ 思い出の中の貴方を いまだに重ねて 変わり果てた姿に 目を背けている ごめんね 死にゆくまでの カウントダウンを先延ばして エゴだと わかっていても貴方に 生きてほしい生きてほしい 生きてほしい ただ生きてほしかったんだ