朝霧の 森を越えて 鈴の音が そっと響く 人の願い 一つずつ 白い風に ほどけてゆく 水の音 月の影 胸の奥で 手を合わせる 名もなき祈りさえ 空へ 空へ 昇る 神々の詩よ 静かに この世を包め 涙も 迷いも 光へ 変えてゆけ 神々の詩よ 心に 灯火を 遠き山の向こうまで 優しく 響け 苔むした 石畳 夢の跡を 踏みしめる 失くした声も いつの日か 花の香りに 帰ってくる 鳥居の先 明るむ空 静けさだけが 道を知る 小さな命さえ そっと そっと 目覚める 神々の詩よ 静かに この世を包め 寂しさ 痛みも 温もりへ 変えてゆけ 神々の詩よ 心に 灯火を 遠き時の向こうまで 優しく 響け 春は 桜に 夏は 川辺に 秋は 月夜に 冬は 雪に すべての季節が 祈りを抱いて 今 ここに 帰る 神々の詩よ 静かに この世を包め 涙も 迷いも 光へ 変えてゆけ 神々の詩よ 心に 灯火を 遠き山の向こうまで 優しく 響け 鈴の音が 消えても 祈りは ここにある
