生まれた日のことを 何か憶えている? 涙流してまで なぜ芽生えたんだろう 足音を奏でて歩き出した毎日は どこへ続いているのだろう ねえ、最後に答えはあるの? 廻る針にしがみついて 枝分かれした日々を 振り落とされず運んでいく まだ まだ 花開いた過去と 歩きながら歌おう 誰も知らない生命のリレー 神様の目を潜り抜け 終わりばかりの理に 巡り巡り合言葉を 見つけ出せるよ きっと 束ねた銀河を掬い上げ ふわり ふわり 街の陰に灯そう やわらかな光を 夢から醒めても 瞼が憶えている ため息吐いてまで なぜ目覚めたんだろう 色づき 散らされ 枯れ果てる寂しさは どこへ連れて行くのだろう 目を閉じて祈る 合図を空へ 貴方へ 足音が大気を揺らして 貴方だと 気づけたよ 離れ離れだった針が 拾い集めた日々が 手と手が ほら届くよ 誰も知らない奇跡のリレー 宇宙に内緒の口づけを これまでのすべての意味は この日 この時を待っていたの 「さよなら」してもずっと 貴方と信じた幸せで ふわり 二人 物語を描こう 零れ落ちた一粒を遺していこう いま贈るよ 甘やかな光を