良く晴れた日曜の午後 陽だまりが大きなアクビを誘う 今君は眠りの中で ヒロインを演じているころでしょう その気の抜けた顔が いつもより愛しく愛しく思えたんだ だから今日は君を街へ連れ出そう 何も持たずに、その手だけ握って 街の全てが君に見惚れちゃっても 誰にもあげないよ、僕だけの宝物なのです 泡立てたメレンゲがほら 鼻の上ちょっぴり付いているよ 休日は決まって君がケーキを焼く、 僕が味見をする役 この小さな幸せが、 いつもより愛しく愛おしく思えたんだ だから今日は君を街へ連れ出そう… 何も持たずに、その手だけ握って 街の全てが君に見惚れちゃっても 誰にもあげないよ、僕だけの宝物なのです 日が落ちて 帰りの電車 遊び疲れた君が肩に寄りかかる また君は眠りの中へ まだ僕は話足りないのでした だから今日は君と夢で逢いましょう いつも言えない台詞を並べて 膝をついて指先優しく口づけ 僕は君に出会うために、 世界に落とされたヒーローです