踏み外さない足音のような雨に 揺すり起こされて 通り過ぎる車が創る波の音が ゆうべの夢に幕を引く 読みかけの雑誌 飲みかけのビール いつもの軽い頭痛 痛み止めを二錠 口に放り込み ガスコンロに火を点ける なかなか切り出せなかった二人が ゆっくり話しだすように 諭すようにただ黙々と降る雨に みょうに癒されて 投げてばかりもいられない 後回しにもできない もうずいぶん休んだから どこかのヒーローほどは タフじゃないにしても もう湯はとっくに沸いたから いろいろあったから 人並みにへこんださ だいぶ無くしたから もう一回できるだろ <♪> 1メートル離れた隣の家で子供が 不満をぶちまけている あの傘じゃなきゃどこにも行かない って ママを困らせている 誰にもやれない宝が 石ころだとしても そんなもんいらないって言われても すがるわけじゃなく 見せびらかすわけじゃなく ただただ大切で いろいろあったから 大事なものがよく見えた やめる理由はないから もう一回できるだろ <♪> 言いたい奴には言わせとけ 言いたい奴等は 言うことしかできないのさ いろいろあったから 退屈はしなかったさ だいぶ道草くったから もう一回できるだろ いろいろあったから ほんとの声がでかくなる やりたいことがあるから さあもう一回できるだろ