雨風さらされ 朽ちかけてるベンチに座ったまま 乗り過ごすだけで 熱をもった車輪を見ていた この両手から 今にも放り出される心情は 池の中に小さな音だけ残した後 どこまでも沈む小石のようだ 冷たい月に吠える犬には 無謀だと教えていても 薮の真ん中を好んで歩く 足跡がついてない方へ 寒空にかすれた声響いた 横顔照らせず 消えかけてる蛍光灯のように 蒸気した線路に どっちつかずの明日がこぼれた 羽根を汚して低空飛行で探す真実は デタラメな優しさに 見分けがつかないまま 飛ぶ力だけを失っていく 冷たい月の下でなければ 響かない声があるから 枯れた落ち葉を拾う右手は この先に光を掴むと 約束をこの夜空に叫んだ <♪> 静寂が今 メタリックな車輪の隙間から 体に染み込んでく 誰にも微笑えないと 錆びついてしまう訳などないよ 冷たい月の下でなければ 響かない声があるから 枯れた落ち葉を拾う右手は この先に光りを掴むと 約束をこの夜空に叫んだ