夜明けの月が 青く沈む頃 街の灯が 音もなく消えて どうして わたしは 涙も出ない 何も聞こえない 降り出した雨が 通りを撫でて わたしの明日を 流していった 窓辺の風が 手紙のように 香りをはこぶ 10月の雨の いつでも あなたは わたしを置いて 先に行くんだね 降り出した雨が 通りを撫でて わたしの明日を 流していった 降り出した雨が あなたを連れて 面影だけを 残していった わたしだけずっと 止まったままの 時の中にいて 話せなかったこと 聞いてもらっているの 陽だまりの中で 降り出した雨が 通りを撫でて わたしの明日を 流していった 10月の雨が あなたを連れて 面影だけを 残していった 降り出した雨が 世界を撫でて わたしの明日を 流していった 10月の雨が 世界を変えて 面影だけを 残していった