ひらりひらり舞い落ちる 薄紅のひとひら 春の風に消えないように 夢が覚めないように 川辺に流れている君と歩いた時間 俄に温もりだす肩越しひらひらり ぼんやり眺めている白く光る夜桜 冷たい風が吹いて舞い散る花吹雪 全てが過ぎてゆくこの手をすり抜け わかっているつもりで 風が吹き荒れる夜は息もできなくて ひらりひらりよみがえる 君映すひとひら 春の風に負けないように そっと包み込むように 水面にたゆたう面影 朧月夜に淡く浮かんだ もう戻らない時間を どうか流して 霞んだ街並みを一人歩く夜 置いてけぼりのままで 慣れていくこともできず 季節を重ねて ほろりほろりこぼれゆく 君笑うひとひら 春の夜に咲き乱れて 嵐巻き起こすように ひらりひらり舞い落ちる 薄紅のひとひら 春の風に消えないように 夢が覚めないように ひらりひらりよみがえる 君映すひとひら 春の風に負けないように そっと包み込むように さくらさくら ひとひらはらりら さくらさくら ひとひらはらりら